仕事関係者は友達とは言えない事が多い

仕事関係の人たちと仲良くして、ゴルフなんかに行くようになって仲良しの友だちになった、と思っている人は少なくありません。特に50代くらいの人にしてみれば、仕事関係者とゴルフに行くことなんてよくあることで、ゴルフに行くことで仲良しだと考えている人も多いでしょう。確かに仲が悪くはないんですけれども、そういう仕事関係での仲の良い状態は場合によっては友達とはいえない事が多いのです。

仕事関係で例えゴルフに行ったり飲みに行ったり、土日にそういうことをしているとしても、例えばそこで仕事の取引が切れてしまうようなことがあればすでに仕事関係だけではなく、友だち関係もピタットなくなってしまうことも少なくありません。なぜならそれは仕事の一環としてゴルフなどをして仲良くしていただけであり、本当にいいと思って友達になっていたわけではないということです。

結果的に友達だったのかそれとも仕事での付き合いだったのかを見極めるのは難しいですけれども、それだけ友だちになることは難しいということです。例えば会社の経費ではなく自腹で支払いをしている時であっても、会社の為を思って付き合っている場合もあります。逆に自腹ではないにせよ、本当に仲良くしたいからという理由で一緒にいるという場合もありますし、判断は難しいものです。

こういう会社関係、仕事関係で友達をつくるというのは難しいので、できるだけやるとしても「もしかしたら友達としてじゃなくて仕事としての付き合いかもしれない」と思っておいたほうがいいと思います。仕事の付き合いがなくなる配置転換であるとか転職などがあった後、初めて本当の友達だったかどうかがわかります。

よく言われていることですが、大きな会社で働いていたという人が沢山の人に慕われていたけれども、一人で独立するということになった途端、多くの人が離れていったということがよくあります。これは会社として仕事として付き合っていたから離れていくわけで、独立した事がある人はよく分かることだと思います。たいていの人、9割くらいの人は仕事だから付き合ってくれているのです。

会社や仕事関係以外の人たちと友達関係を作ったほうがいいのはこれが理由です。会社関係の人、仕事関係の人よりも趣味の友達やお酒を飲む友達など、純粋に「この人が好きだから」ということで付き合ってくれるような友だちを作ったほうが絶対にいいと思います。そもそも友達というのは仕事があろうが無かろうが、関係なく付き合ってくれるものではないでしょうか。

年齢が高くなるとどうしても他のところに目が向かなくなって、このように知り合いは会社や仕事関係だけになってしまうことも多くあります。それがすべて偽物の友情であるというようには言いませんが、本物であるということも言えないのです。仕事があってもなくても気にしない、本当の友人を見つけるためには仕事関係ではない、趣味や好きなことが共通した人たちから見つけたほうが、確実でしょうね。