同じ会社の人と友達になっても大丈夫?

なかなか友だちができない人たちで一番接しているのが会社、そして家だと思います。家の中にいては特に誰とも仲良くなったりすることはできないかと思いますが、会社の中であれば会社の人達と友だちになれる可能性というのは十分にあるでしょう。大きな会社になればなるほど、沢山の人がいますから、友だちもできやすそうに見えます。

まず前提として考えておきたいのが会社の人達と友達になる、ということはかなり難しいということです。会社の人で仲良くしていたという人でも、例えばこちらの方が先に出世してしまうような事になれば、それが原因で疎遠になるでしょう。また遠くに転勤や配置転換になってしまったならば、会えなくなって疎遠になっていきます。他にも転職をしてしまったら、転職をしてからも友だち関係が続くと思ったら、その場できれてしまうということもあります。

会社というのはそれだけ流動性が高いために、なかなか友人を作ってもそれが維持されるということは難しいでしょう。特に妬みなどが渦巻くような大手の場合には、友達だと思っていた人に裏切られるなんていうこともあるので、会社で友だちをつくるのは難しいでしょう。大企業ほどそういうことは多いですし、部署間での対立なども多いですから、意外に横の連携もなくて多くの人がいるけれどもお互いがお互いのことを殆ど知らないということも多いのです。

大企業ではそのような状況ではありますが、大手ではなく中小企業だったらどうか?というとこちらも入ってくる人と辞めていく人が非常に多いために、なかなか友人を作ることは難しいでしょう。唯一、100人程度の会社である、中堅規模の会社の方が会社での関係を作りやすいと言えます。もちろん転職などをしてしまったら、それで切れてしまうことも多いでしょうが。

そう考えると意外に会社というのは毎日仕事を死に行くところではありますが、だからといって友だちをつくる場所としては対して向いていないということになるでしょう。友だちをつくる場所ではなく、お金を稼ぐ、ビジネスを行うということを共通の目的として集まっているわけですから、どうしてもビジネスを行う以上に友達をつくるということが難しくなってしまうのです。

しかしだからといって作らない、というわけではありません。会社で友達をつくるのもいいですが、そこに依存しすぎないというのが重要なのです。会社の友だちを作って遊ぶ、それも一つですが地元の友達とも仲良くするであるとか、趣味の友達とも仲良くするというように、いろいろな人と仲良くしておいたほうがいいでしょう。そのほうが会社の友達と縁が切れてもなんとかなる可能性が高いからです。

会社の友達だけに頼ってしまうと会社と家の行き来から先に進むことは難しいものです。第一、自分自身もその会社に長くいつまでも続けられるかどうかだってわからないのですから。社外の関係性も作っておく必要が、友達作りでは現代の社会生活において必要というわけです。